2011年07月28日

地域がつながるとき

昔はつながりの深かった農村地域も、今や兼業農業で普段のお勤めがあったり、各自で機械を用意して作業したりと、みんなで集まって共同・協働で助け合ってきた暮らしが失われつつあります。

そんななか、地域の行事・祭事はみんなを結びつけ、つながりを再確認させる大きな存在となっているように思います。
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銀河の里の近く、八雲神社の例大祭が7月14〜15日に行なわれました。
その事前準備での旗揚げ。

みんなで声をかけて「せえのっ!」で旗を揚げる作業は、なかなか賑やかで活気があります。
片付けも、終了後神社の祭壇の前に参加したみんなが集まって神主さんのお祓いとともにしめやかに報告が行なわれました。
みんなの手で支えられ、引き継がれている祭事(「お祭り」ではないのです)だということを実感できたひとときでした。

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80歳代のおじいさんも、まだまだ現役!!
ひょいっと旗を支える柱の上に上って縄をしばります。
その姿も、下りたあと頭に巻いたねじり鉢巻姿も粋で、カッコよすぎです。

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強烈な暑さのなか境内は不思議と涼しく、鎮守の森に守られていました。
身近にある、協力して大切にしていきたい場所です。


7/10 大槌
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声かけして集まってくれた職員有志と夏物衣料など届けたり、避難所まわりの消毒作業などお手伝いさせていただきました。

祭事もままならない被災地では、避難所や地域の橋渡し役となっている方の自宅を開放した場所が、地域を結びつけ、つながりを再確認できる場所になっているように思えました。

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子どもたちと、にぎやかに和むひととき。

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厳しい暑さも、夕暮れ時には清々しく神々しいひとときを与えてくれます。

助け合って、この暑さを乗り切っていきたいです!


【ワークステージ ささきてつや】


posted by ginga at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 震災復興関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

それぞれの稲

7月上旬の稲の様子です。
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田んぼ一面にひろがる浮き草。

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「イチョウウキゴケ」といって、イチョウのような葉をひろげて水面を浮遊しています。
農薬や水質汚濁によって数が減少し、準絶滅危惧種となっています。

銀河の里の農産物は、特にお米と露地野菜はなるべく農薬や化学肥料を使わないように栽培しています。
お米の場合、今年は化学肥料も不使用でチャレンジしはじめました。
除草技術さえクリアできれば無農薬も充分可能だとは思っていますが、まだ簡単には踏み切れない状態です。

なので、特別こだわった栽培を実践している田んぼでもないのですが、隣接している余所の田んぼには全然いないのに銀河のこの田んぼにだけ棲息しているのが不思議なんです。


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こちらは別の場所の田んぼ。
たまたま1本植えとなった苗ですが、旺盛に生育すると次から次へと茎が増えて(業界用語では「分けつする」といいます)扇状に株がひろがっていきます。
こんな稲株に育つ田んぼにしていきたいです。

毎年もち米の田んぼをみんなで手植えしていますが、植えてから収穫するまではなかなか稲の姿をみる機会がない人が圧倒的です。
そんな稲の生長する姿を身近に見て何かを感じ取ってもらえたらと、今年から「バケツ苗コンテスト」を始めました。

やってみたいと応えてくれた職員や利用者さんが、それぞれ好みの容器や土を用意して、自ら選んだ苗を植えました。
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「元」大工さんのバケツ苗。主張してます!(笑)

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私のバケツ苗のひとつ。1本植えです。
水やり以外特に何もしてませんが、田んぼから選んで持ってきた土がよかったようで、どれだけ茎が増えて穂を出してくれるか楽しみです。


【ワークステージ ささきてつや】
posted by ginga at 23:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 田舎の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

たくましい生きものたち

暑い日々が続いています。
ワークステージ畑班では、暑さと闘いながら田んぼや畑、りんご園やハウスで作物を育てています。

たまねぎの収穫後を耕すため、トラクター登場!
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ロータリー(耕す爪)カバーのところに何かが‥‥

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だ、大豆が生えてる‥‥!!
先月の種まきの時にこぼれた種がカバーの間に挟まって、それが発芽して育ったようです。

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本来は畑でこのように育ってます。
耕運機で除草&土寄せしています。


田んぼの草刈も、凄い勢いで伸びる草々との闘いです。
ある日、畦を歩いていたら「バタバタッ!!」とカルガモが急に飛び立ってびっくりしました。
ふと足元をみたら‥‥
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た、卵が‥‥!!
どうやらカルガモの母親がつくった巣のようです。
そのとき、その巣をスゥ〜と通りすぎるものがありました。

跡を追うと‥‥(※この先は、爬虫類が苦手な方はご覧にならないことをお薦めしますたらーっ(汗)
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??
つ〇のこ?!

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へ、〇ビが卵を‥‥。
なんだか苦しそうに呑み込んでいました。食べる側も必死です。

自然界の厳しさを垣間見ることができました。
そうやって成り立って循環している自然の営みを、人間のいっときの感情や都合で断ち切ってしまうと、生態系のバランスはどんどん崩れてしまう。
生きていくことは、いのちの犠牲なしには成り立たないけれど、その犠牲を必要最小限にとどめて
いのちに感謝しなければ、とあらためて感じました。


追伸
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前回紹介したカルガモたち(と思われる)と、また会えました!
厳しい試練を経て数は少なくなっているけれど、子どもたちも大きく成長したようです。

【ワークステージ ささきてつや】
posted by ginga at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 田舎の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする