4月の行事食は私が担当!!以前から特養のユニットで天ぷらを揚げたい!!という思いがあり、今回の行事食で挑戦してみようと決心!!
3月におきた地震、また4月におきた大きな余震により、食材の調達が困難で、こんな状態のときに行事食ができるのか?してもいいのか?と悩んだ時もありましたが、こんな時だからこそ、みんなで食事を囲んで「おいしい」って笑いたい!!と思い行事食を行うことを決めました。やはり食材の調達には苦戦。旬の山菜を使った天ぷらを出したく、WSの藤根さんや産直の方、いつも野菜を配達してくれる八百屋のおばちゃんには本当にお世話になりました。
また行事食の日にみんなでつくる「甘酒まんじゅう」の開発にも挑戦!!さまざまなレシピを参考にして試してみるもこれだ!!といったまんじゅうができません・・・。毎日まんじゅうの試作をしていましたが、以前WSで作っていた肉まん、あんまんのレシピを発見!!試しに甘酒をいれて作ってみると、生地がふかふかの甘酒の匂いがふわっとするまんじゅうが完成。その後、甘酒と牛乳の配合の割合、発酵の仕方など試作を重ね、行事食2日前にしてようやくこれだ!!という甘酒まんじゅうが完成。試作の最中、あんこに生地を包むのは厨房で一緒に働いてくれている大原くん(仮名)。以前WSで肉まんを作っているときに大原くんも包む作業をしていたようで、今回もおてのもの!!すいすいときれいに包みあげてくれます。
前日の仕込みも念入りに行い、ユニットスタッフさんにも机のセッティング、当日の入浴の調節など協力していただき、準備満タン!!
当日、WSの藤根さんに助っ人をお願いして、WS,DS,GHの天ぷらをサクサクに揚げて厨房中山菜の香りでいっぱいに♪WSの亜美ちゃん(仮名)も「わたしも食べれるよね!?エビ何本食べよう・・・」と待ち遠しい様子。
11時半前には厨房スタッフがユニットに入り、天ぷらの準備に入ります。「早くもってこ!!」「楽しみだじゃ」と良夫さん(仮名)「今日は天ぷら天ぷら♪天ぷらのために朝ごはん控えておいたの♪」とトキさん(仮名)。
山菜を揚げ始めるとユニット中に「パチパチ」といい音が!!そして「おぉー!!揚げてるな♪」と声があがる☆
当日ショートの利用できていた三澤さん(仮名)。いつも居室で食事を召し上がる三澤さんに揚げているところを見ていただきたく居室から見えるところに天ぷら鍋をセッティング☆ユニットのリビングで揚げている私と居室にいる三澤さんとの間で、「次なに食べる??」「おい!!ばっけがまだ来てないぞ!!」と会話も弾みます♪
天ぷらは揚がるとどんどんみんなのもとへ☆あっという間に揚げきってしまいました!天ぷらのほかに、うるいの酢味噌和えや、こごみの胡麻和えを大皿盛りにしみんなで食べましたがほとんど完食!!みんな自然と箸が進みました。
昼食が終わるとのんびりみんなで甘酒まんじゅう作り。みんなで生地を作ってこねて、包んで♪さまざまな形のしたまんじゅうが完成!!厨房の蒸し器で蒸してみんなでたべました♪
いつもは厨房で作るご飯も、厨房を飛び出してユニットでつくると、作っているところも、その音も匂いもみんなで感じることができる。「おれ、なにかやるっか?」と一緒に作ることもできるし、「ほぉー!!今日はご馳走だな」とみんなで喜ぶこともできる。そんな食事の時間をみんなで過ごして、みんなで季節を感じて、みんなでみんなで!!この震災を吹き飛ばして笑って暮らしていきたいと強く思う行事食になりました!!
【厨房 小野寺】