2011年08月19日

8/16 送り火

盛夏もピークを迎え、お盆となりました。
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木々草々、いきものたちもいのちをたぎらせ、やがて還ってゆく。

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夏がどこかもの悲しいのは、なぜでしょう?‥‥上手く言葉に表せません。



里の送り火です。
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七夕飾りをくべられて、どんどんと燃え盛る炎。

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ご先祖さまへはもちろん、今年は鎮魂の祈りとなりました。
とても綺麗な炎。
この光に集まって、皆で戻っていくのかな。


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帰ってきたであろう御先祖様や家族を思い、皆手を合わせます。
どうか安らかに‥‥



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今年は例年の送り火とは一味違い、WSスタッフの哲哉さんがかつて暮らしたという沖縄の離島でのお盆の念仏踊り(エイサー)の曲を沖縄楽器の三線(サンシン)で弾き唄ってくれました。
三線独特の音色と唄に皆聴き入って…

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…と思いきや、リズムにのって踊りが始まった!!
「よっ!ほっ!!」と掛け声が響きます。

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さっきまでのしめやかな雰囲気を一掃して、
手拍子や笑い声があたりを取り巻きます。

北東北と、遠く南の沖縄。文化やことばは違えど、うら寂しさのある曲からテンポよい賑やかな曲まで動き出すひと踊りだすひと等々あって、盛り上がりました。


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送り火のあと、デイサービスのホールで沖縄にちなんだ上映会も開かれました。

里でとれた枝豆、スイカ、とうもろこしをつまみながら
WS哲哉さん推薦の、「老人と海」(こちらをクリック ⇒ http://rojintoumi.asia/
という沖縄の漁師のドキュメンタリーを鑑賞しました。

ふだん忘れがちな、祈りや畏敬の念‥‥いろんな想いを寄せて、どこか不思議でどこか懐かしく感じながらみんなで過ごすお盆を、これからも大事にしていきたいです。


【グループホーム第二 さとうまりえ】
【ワークステージ ささきてつや】  合作
 
posted by ginga at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河の行事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月11日

8/7  夏祭り

暑い夏!
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今年も恒例の夏祭り、蒸し暑いなか行なわれました!

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司会のタイガー〇スクが得意のタイガースープレックス、じゃなくてギターで歌いながら祭りを進行していきます。

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花巻中学校ブラスバンド部による、息の合った演奏と演出に会場が活気づきました。


出店も賑わいました!
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理事長もかき氷売りに参戦! とにかく暑いっ!!
かき氷、しそジュース、冷やし甘酒、お茶類‥‥予想以上のスピードで売り切れてしまいました!!

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暑くても夏野菜カレー、餃子・焼売、たくさん食べていただきました。
また今年は暑さ対策で冷やしうどんも出し、こちらも好評でした!

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銀河の里SHOPにて、餃子や焼売をお持ち帰りいただいたり、里の畑で掘ったばかりのジャガイモ(農薬不使用)、お盆に向けたもち米や米粉なども販売しました。

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恒例のバザー、お菓子処の「里や」も賑わいました。

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毎年、秋田・横手から来ていただくスイカ屋さんも完売でした!


そして今年は‥‥

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微力ながら3.11の大震災での被災地を支援していきたい、と夏祭りの売上から純利益を被災地支援費に還元することを銘打ち、被災地支援ブースを設けました。

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銀河の里と、思わぬ縁から物資のたすきをつなぐこととなった「たすきプロジェクト」⇒http://117kibounoakari.sblo.jp/の支援活動を掲示したり、三陸の海産物を集めて販売させていただきました。

さらに、大槌の避難所や仮設住宅で暮らす女性たちを支援する「大槌復興 刺し子プロジェクト」(上写真右)⇒http://osp2011.web.fc2.com/の活動の紹介と、女性たちが復興への願いをこめて一針ずつ丁寧に縫ったデザインのふきんやコースターを販売しました。

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職域を越えてお互いの支援活動を協力してきた、北上や花巻の友人たちも出店してくれました。

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彼女たちも大槌の女性たちを支援しようと、エコたわし作りに携わっています。北上を見下ろすレストランと農園の一員でもある裕美さんは農園の甘くて瑞々しいプラムを、また絵を描くkeikoさんは被災地を描いた師匠のものとともに自分のポストカードを持ち寄ったり‥‥と、個性溢れるスペースを広げていただき、銀河の里の活動の輪も広げていただきました。
夏祭りでの様子やこれまでの活動をそれぞれブログに逐一、詳細かつ親しみやすく紹介しております。
 是非覗いてみてください⇒こけめ農園⇒http://ameblo.jp/cokeme/entry-10977304991.html
             スケッチ日和⇒http://sketch-biyori.cocolog-nifty.com/

夏祭り用駐車場(→ふだんは草原)も、満車!? 非日常的な光景です!
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出店以外のイベントも盛り上がりました!
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塚地さん(仮称)も餅つきに参戦! 畑仕事で鍛えられた足腰から振り下ろされる杵の安定感は唯一でした!

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老いも若きもタイガー〇スクも、暑さにめげず微笑んでくれました。


3年目の銀河さんさ隊と、輪踊り。
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踊るひとと

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見守るひとが一体となるとき


そしてまた来てくれました、TAYUTA!!http://tayuta.hiho.jp/
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前回行なわれた夜のライブとはまた雰囲気もオーディエンス(観客)も変わって、アットホームな感じになりました。家族連れの方や、花中ブラスバンドのメンバー、そしてワークステージのメンバーなど、普段なかなかライブやコンサートに行く機会の少ない方たちが多かったのでは?


会場にも被災地復興支援を呼びかけられたらと、ポスターを張りめぐらせました。
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「ひとつひとつ咲かせるよ」‥‥「復興の狼煙」ポスタープロジェクトのポスター
http://fukkou-noroshi.jp/

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「深刻な顔は止めて笑おう。そう、そんな感じでさ。」‥‥沿岸アスリートの支援ポスター
http://www.iwatestandard.jp/Poster.html

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音楽に垣根なんてない。
かつてジャズバーや横須賀の米軍基地でもピアノを弾いてきたという、ジャズが身に染み付いている
西野さん(仮称…特養のショートステイを利用されています)との、サプライズな共演もありました!! 開演前のリハーサル時にお互い気になって、話し合って急遽実現することに。最初はタイミングが合わなかったものの、アドリブでスリリングな音の掛け合いとなりました。

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中学生たちには、間違いなく普段接している音楽とは全く別の音とリズムに出会ったひとときだったと思います。彼女たちの世界が広がる、何かひとつのきっかけとなるかもしれません。

祭りのちから、音楽のちから‥‥復興へ向けてエネルギーを解き放てっ!!


追伸:
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ギターの井咲さんが中学生たちとの別れ際に握手、ギターのピック(爪)をプレゼント。
送迎のバス車内は、「私も欲しい〜」、「右座席に座っときゃよかった〜!!」など、緊張して静まり返った行きと違って黄色い声があちこちからあがって、そりゃもう賑やかでした‥‥なにかが解き放たれました(笑)。

【ワークステージ ささきてつや】
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2008年02月15日

今月の「うっ!!」 〜豊子さんとコラさん〜 ★グループホーム第2 伊藤洋子【2008年2月号】

その1 豊子さん (仮名)

 豊子さんは右大腿骨を骨折して、12月半ばから入院していた。
某病院でのリハビリを終え、1月半ばにが、転倒のリスクを考え、GH内での移動は、車椅子ベースになると考えていた……。
 しかし戻ってきた当日。豊子さんの目は入院中の時とはまったく違い、きらきらと輝いていた。「意欲が低下しているのでは…」というこちらの懸念もなんのその。ゆっくり自分の席から立ち上がり、杖を片手に、窓へと向かう。毎日の日課であったリビングのブラインド閉めを嬉しそうな表情でやろうとしている。
 さらに、その翌日には、自分が食べた食器を片付けようと、食器を持って立ち上がり、キッチンへと向かうではないか!!。
 常識的にには、まだ歩けない体のはず。しかし車椅子は頭からなく、目的のためならば、杖すら置いていく……。
 恐るべし、豊子さん。嬉しい誤算だが、歩けないはずの体は現実である。筋肉が戻り、「歩み」が復活する日は近いはずだが、それまでスタッフは万全の体勢で転倒の事故を防ぐために気を張って臨むしかない。豊子さんがんばれ。われわれもがんばろう。

 

その2 コラさん (仮名)
 迫力に満ちていたコラさんがは昨年末あたりから急に沈没気味になった。今もコラさんは落ち込み具合の激しい日々を送っている。
 寒さのせいで体の節々や帯状疱疹の跡が痛い。豊さん(仮名)や守さん(仮名)が、明るさに引かれてコラさんの部屋の扉を間違って開ける。他にも悩むところは多いのか、最近は「いがれでしまった〜」「どうしてこうなんだろう…」「こごの職員は薄情だね」などネガティブな言葉が出る日々が続く。ちょっと楽しい話で盛り上がって笑顔が見られたなと思っても、次に鈴が鳴って行って見ると、またどよ〜んと暗雲がコラさんの頭上に立ち込めている。
 そんなコラさんを、スタッフは時に励まし、時に喧嘩し、時に声を上げて一緒に笑い、時に共に沈みこむ。コラさん沈没の日はもうしばらく続きそうだ。けれど コラさんのことだ、暖かくなったらきっと浮上すると思う。
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